1)冬の間に降雪が少なかった。
2)夏に入り、連日好天と気温の高い日が続いた。
これらのより、モンブランは7月中旬に早々とテートルース小屋~グーテ小屋間のルートが閉鎖。グランクーロワールの落石の危険が高まったためです。
この影響により、既に日本を発ったのち急遽、モンブラン登山ができなくなったツアーご参加の皆様は、やむなくイタリア側のグランパラディーゾ(4,061m)へ転進しました。こちらの登山もエマニュエル二世小屋に宿泊しての2日間の登山ですが、無事全員が登頂してツアーを終えました。

同時期にツェルマット方面、マッターホルンに向かった7名様は、雪の少ないコンディションと天候にも恵まれ予備日を消化することなくスムースに全員が登頂となりました。次の画像は、マッターホルン登頂にプレゼントされる登頂証明書。

8月の頭に、直前の降雪等により一時的にモンブランの登山ルートが通行可能となり、受注型企画旅行にてご出発されたお客様、鈴木昇己さんがガイドするエコールミレーモンブラン登頂ツアーの皆様が奇跡的なタイミングで登頂。このグループが帰国するタイミングで再びモンブランの登山ルートは閉鎖(厳密には禁止ではなく登山の延期の勧告。実質的にガイド登山はされない)されました。
その後、日本人登山者がマッターホルンで遭難、モンブランでも日本人登山者が落石により遭難とのニュースは知られている通りです。
グリンデルワルド周辺で登山をされているお客様からはアイガーも含めて良いコンディションとのこと。
悪天候にほとんど登山ができなかった昨年とは対照的なシーズンですが、思わぬ気温の上昇で少なからず登山活動にも影響が出たシーズンでもあります。
今年は、マッターホルン登頂150周年の記念の年。まだ、現地で登山中のお客様もまだ多くいらっしゃいます。怪我などなく無事ご帰国いただけるよう、皆様が持てる力を発揮して充実した登山ができるよう、引き続き見守りたいところです。(東京/黒澤)